小児矯正
できるだけ歯を抜かない矯正治療を推奨しています
歯の矯正は、お子様の将来の健康に繋がる非常に重要な治療法です。
矯正治療によって、歯並びや噛み合わせを改善することができ、噛み合わせの異常によって引き起こされる顎関節症や、口臭、むし歯などの口腔内トラブルを予防することができます。
また、歯の矯正は、美容的な観点からも重要な治療法です。
歯並びが整っていることで、自信を持って笑顔を見せることができ、心身ともに健康的な生活を送ることができます。
しかし、歯を並べるスペースを確保するために抜歯をする矯正治療法は、お子様の健康において決して喜ばしいものではないと考えています。
当院では、できる限り「歯を抜かない」矯正治療を行っております。
また、お子様と保護者の皆様が不安を感じることなく治療を受けられるよう、親身にサポートしてまいります。
ぜひ、お子様の健康のために、当院の非抜歯矯正をご検討ください。
なぜ、非抜歯の矯正治療がいいのでしょうか?
小臼歯は「かみ合わせの安定」に最も大切な歯
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八重歯は「顎の骨が小さく歯が並びきらない」と考えられていました。
顎の骨が小さいのなら歯が並ぶ隙間がありませんので、八重歯の後ろの歯である小臼歯(前から4、5番目)の歯を抜歯して歯が並ぶスペースを確保して歯を並べる治療方法が従来までは取り入れられてきました。
しかし、すべての患者さんではありませんが、小臼歯を抜歯して治療した後、かみ合わせがうまくいかない、顎関節症になったなどの問題がみられるようになりました。
一生自分の歯で食事ができるという機能的な観点から考えると、小臼歯はかみ合わせの長期的な安定に欠かせない歯であることがわかってきたのです。
一度抜歯すると二度と元には戻れない
小臼歯を抜歯しても、機能的に問題がなく快適に生活することができるなら、小臼歯を抜歯したほうが良い場合もあるかもしれません。
しかし、一度小臼歯を抜歯して機能的な問題が起こった場合、二度と元には戻れないという大きなリスクがあります。
「第一選択として小臼歯を抜歯しない」
当院ではまず機能的に良いかみ合わせになるよう精密に検査をおこない、治療方針を立てています。
垂直咬合に着目すれば抜歯しなくても済む可能性が高まります
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現在、八重歯になる原因は「顎の骨が小さくて歯が並びきれない」だけでなく、下顎の位置関係、歯の傾きなど様々な要因があることがわかっています。
そういった様々な要因を取り除くことで、小臼歯を抜歯しなければ治療できない症例でも、非抜歯で治療可能となってきています。
つまり、水平的な咬合だけではなく垂直的な咬合も着目すれば、抜歯しなくても済む可能性が高まるのです。
(逆に言えば、この考え方を取り入れていないほとんどの矯正医は未だに水平的な咬合しか着目せずに抜歯矯正をしているということです)