感染症と栄養素の関係
連日のTVニュースでは、新型コロナウイルスによる肺炎の事が報道されています。
感染症対策として、3密(換気の悪い密閉空間、人の密集する場所、近距離での密接な会話)を避け、
マスク・うがい・手洗いなどの重要性が報道されていますね。
しかし、栄養については報道されません。今回は感染症予防としてどんな栄養素を摂取するべきかお伝えします。
□感染症と栄養の関係性
栄養不良の状態では免疫機能が低下するため、感染症にかかりやすくなります。
もし、感染症にかかった際も重症化しやすく、治療期間の長期化、合併症が生じやすくなります。
一方、多くの感染症は食欲低下や消化不良の原因となり、軽度の栄養不良をより重症化させ、さらに新たな感染症にかかりやすくします。
このように、栄養不良と感染症は、お互いをさらに悪化させる悪循環を引き起こします。
免疫学の進歩により、栄養と感染症の関係が急速に明らかになっています。
最近では、ビタミンD、亜鉛などの免疫調整作用、感染者に対する作用が明確になり始め、それらの欠乏が感染症の罹患リスクにつながっている可能性が示唆されています。
■粘膜の強化にはビタミンD・ビタミンA・亜鉛
ウイルスが上気道の粘膜に付着した時、粘膜が粘液でしっかり覆われておくことが重要です。
この粘膜はムチンというネバネバした水を多く含むタンパク質でできています。
ムチンがしっかりと粘膜面を覆っていれば、インフルエンザやコロナ、ウイルスだけでなく花粉だってムチンとともに排出してしまうので感染症を防ぐことができます。
■局所炎症にはビタミンC
ウイルスの侵入を許し感染が成立するとき、まず局所で炎症が生じます。熱がでる前に喉が痛くなったりする時期のことです。
この時に最も大切な栄養素がビタミンCです。全身の免疫細胞が喉などの炎症部位に総動員されることになるのですが
そこでビタミンCが必須の栄養素。一刻を争う状況なので十分なビタミンCがないと局所の炎症が全身にまわり、
関節痛や発熱が生じてしまいます。
ウイルスに負けない身体づくりをし、自分の身体を守っていきましょう!