口内を健康にするヒアルロン酸について
ヒアルロン酸というと、保湿効果が高いため化粧品のようなスキンケア製品においてよく聞く名称だと思います。ヒアルロン酸は、細胞同士を繋ぐ効果があることから関節痛の治療にも効果がありますし、ドライアイといった目の治療に使用されることもあります。更に、美容外科ではアンチエイジング、バストアップといったことにも使われています。
意外にも色々なところで役立っているヒアルロン酸ですが、これが口内の健康維持にも役立つということをご存知でしょうか?
ヒアルロン酸は、そもそも唾液の中に含まれている成分です。
これが口内に潤いを維持し、乾燥を予防してくれるのです。
唾液には自浄作用があるため、唾液が分泌されて口内が乾燥しないことで虫歯、歯周病、口臭、感染症などの疾患予防に効果があるということになります。
しかし、唾液に含まれるヒアルロン酸の量は加齢によって徐々に減少していきます。
50歳の時点では赤ちゃんの頃の半分程度の量にまで減っているのです。
加えて、加齢は唾液の分泌量も低下させるためドライマウスになりやすくなってしまうのです。
また、加齢だけが唾液中のヒアルロン酸量を変動させるわけではありません。
疲労、ストレスといったものも悪影響を与えます。
ドライマウスになると、滑舌が悪くなる、口臭がきつくなるという問題が起きますし、唾液による自浄作用効果が落ちるため歯周病菌が増殖しやすくなってしまいます。
この菌が体内を循環してしまうと、心臓や呼吸に病気を引き起こす可能性があって危険です。
ドライマウスを予防、改善するために重要なことは唾液分泌量を増加させることです。
それによりヒアルロン酸を補充し、口内の潤いを保持するのです。
唾液を分泌させるためには、飴やガムを食べたり、酸味の強いものを食べることが有効です。
ただし、糖分が含まれていると虫歯になるので気をつけてください。
他にも、ヒアルロン酸が含まれている口内保湿ジェル、スプレーといったものもありますので、それらを上手く使用して口内の乾燥を防ぐようにしましょう。