虫歯の放置は命に関わる!?

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虫歯を放置することが命に関わると言われても、いまいちピンと来ない方も少なくないかもしれません。そのため痛んでいる間は治療を考えても、痛みがおさまってしまったりすると歯科医へ行くのを先延ばしにしていたりしませんか?
しかし、長い間、虫歯を放置することはとてもリスクが高いので注意が必要です。

例えば、虫歯によって頭痛が起こる場合があります。最悪の場合、この頭痛は脳の血管に血栓を作っているからなのかもしれないのです。虫歯菌が脳の血管まで広がってしまうことが理由で、こうなると本当に命に関わります。

他にも、命の危険まではいかなくても身体的に困る状態になることがあります。虫歯が出来るとその部分で噛むことを止めて、もう片方の側で食べようとし始めます。これが、先ず噛み合せの悪さを引き起こします。この状態が続くと額関節症を起こし、慢性的な頭痛が生じる場合があるのです。

虫歯を放置している人がひどい頭痛になった時には、直ぐに歯科医や頭痛専門医の診断を受けることが重要です。現実に、虫歯が理由で命を落とした人までいるのです。虫歯の放置を続け、頭痛がひどくなって病院へ行ったものの、その日のうちに命を落とされてしまったとのことです。

このように、虫歯を放置することは本当に危険なことなのです。今はまだ身体的な症状が出ていないという虫歯の人も、なるべく早めに治療を受けに行かれることをお勧めします。命に関わる問題に限らず、虫歯が進行したまま放っておくと後々の歯の健康状態にも関わって来ることがあります。歯の健康は寿命にも影響して来ることが分かっているため、結果的に寿命を縮める可能性もあります。

成人すると虫歯の進行速度は未成年の頃に比べて格段に落ちると言われています。歯を削ると、その部分や周囲の歯がもろくなり、虫歯になりやすくなるため、場合によっては直ぐに削って治療という対応をせずにしばらく様子を見る場合もあります。それも歯科医の判断ですので、とにかく診断してもらうことが重要です。


■虫歯予防が重曹で出来る?

重曹というと、料理や掃除で使用するものという印象が強いかもしれません。しかし、この頃では重曹が歯に及ぼす効果が注目され始めています。重曹で歯を磨くと歯が白くなる、重曹を水に溶かしてうがいをすることで虫歯予防や虫歯の進行抑制、虫歯の自然治癒に効果があるといった話です。

本当かな?と疑っている方も多いでしょうが、結論から言うと歯を白くする、虫歯予防と初期虫歯の自然治癒には効果があると言ってもいいでしょう。虫歯は、そもそも糖分などを栄養として虫歯菌が増殖し、それによって酸が発生することでエナメル質を溶かしてしまうことが理由なのです。
つまり、口内が酸性の状態である時が一番虫歯になりやすいと考えられます。

重曹は弱アルカリ性なので、虫歯の理由となっている酸を中和することが出来ます。そのため、この重曹を水に溶かしてうがいをすることで虫歯予防効果があるということになります。また、重曹水で口内の酸を中和出来れば、歯の再石灰化を促進させることも可能です。歯の再石灰化が促進されれば、初期虫歯の場合は自然治癒が望めるのです。更に、重曹には研磨効果があるため、これで歯磨きをすると歯の汚れやステインを取ることができるので、歯が白くなっていくというわけです。

しかし、研磨効果があるということが逆に気をつけないといけないことでもあります。重曹の研磨力は強いため、繰り返し歯を磨いているとエナメル質が削られてしまい、歯に色がつきやすくなってしまいます。使う時には、気をつけてください。

リスクを下げるためには、歯磨きではなくうがいにする方が良いでしょう。普通の歯磨き粉で歯を磨いた後に、水100ccに重曹小さじ1/2を溶かして重曹水を作ります。これで、30秒程度うがいをすることで、酸が中和されて虫歯や口臭予防に効果が期待出来ると思います。

この時、重曹の濃度には注意が必要です。重曹は口内の粘膜を溶かしてタンパク質を分解する効果があるため、高濃度の重曹水を使用すると粘膜を傷める可能性があります。また、あまりにうがいの回数が多くても良くありませんので、何をするにしてもほどほどにして気をつけるようにしましょう。

■お歯黒で虫歯予防?
お歯黒とは、その名の通りに本来は白い歯を黒く塗ることです。歯を白くすることが重要とされる現代人にとっては意外な習慣かもしれませんが、お歯黒には虫歯予防効果があったそうです。

このお歯黒という習慣は奈良時代に朝鮮から伝わり、明治時代の初期まで約1000年間も続いたそうです。時代によってお歯黒をする人々には違いがありました。平安時代は貴族の間の習慣だったそうで、17?18歳の男女が成人の証として行っていたそうです。また、官位5位以上の身分の者にしか許されない習慣でもあったと言いますから、身分の高さを示す行為でもあったと考えられます。

江戸時代になると一般の人々も、お歯黒をするようになりました。黒は他のどんな色にも染まらないというところから、『貞操を守る』という意味が付加されるようになります。つまり、お歯黒とは既婚女性であることを示すものとなったのです。

お歯黒の主な成分は鉄漿水(かねみず)と言われる、酢酸に鉄を溶かした溶液にタンニンを含む粉を混ぜたものとなります。タンニンにはタンパク質を凝固させる作用があるため、このお歯黒を歯に塗ることで歯や歯茎が細菌から守られていたのです。更に、鉄漿水の成分には第一鉄イオンというものが含まれていて、これがエナメル質を強化し、耐酸性を向上させるという作用も持っているのです。これらの効果が虫歯予防に貢献していたと考えられます。

また、お歯黒を塗るためには歯垢除去をしっかりと行わなくてはいけませんでした。歯に汚れがあると、お歯黒が綺麗に塗れなかったからです。この丁寧な歯のケアが、お歯黒の効果と共に虫歯予防に役立ったのでしょう。

ちなみに、むかし北陸においては「お歯黒をする女性は歯科医が必要ない」とも言われていたそうです。それは事実であったらしく、お歯黒の女性には虫歯、歯槽膿漏、歯の痛みといった多くの人が陥るトラブルが殆ど無かったと言われています。時代によって行う人々や意味合いは違ったようですが、虫歯予防効果があるということが長い間、行われ続けてきた理由かもしれません。今の時代に、お歯黒というのは、考えられませんが。。

虫歯予防には、歯科衛生士による定期的なメンテナンスと検診を受けましょうね!

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