よく噛む＝脳を活性化　健康寿命を伸ばそう！

脳細胞が20歳を超えると徐々に減少していくということは、ご存知でしょうか？
ただ、減少していくとはいっても脳を鍛えることで活性化させることはできるのです。脳の活性化に年齢制限はありませんので、20歳を超えたら意図的に脳を鍛えるべきかもしれません。
この脳の活性化というと、今はクイズ、パズルなども推奨されるようになりました。しかし、もっと手軽に鍛えることもできるのです。

それが、咀嚼です。
よく噛んで食べるというだけのことが脳の血流を増加させて活性化していくのですから、歯の健康のためにも脳のためにも噛むということに気を配った方がいいでしょう。

ちなみに、この噛むことで脳を活性化させるということはマウスの実験でも確認されているのです。記憶力が低下した老齢マウスの歯を治療します。そして物が噛めるようになると、低下した記憶力が50%も回復したということです。

人でも、ガムを噛んでMRI検査をすると脳が活性化しているのが分かったそうです。尚、高齢になるほど活性化の度合いが高くなるらしいので、加齢によって諦める必要は全くありません。脳が活性化できるということは認知症の予防にも効果的です。食事だけで不安ならガムを噛むという方法もありますが、誤飲の事故には気をつけましょう。

しかし、食事とはいっても、この頃は柔らかい食べ物が増えて硬い物が減ってきました。柔らかい物は少ない咀嚼回数で食べることができるため、よく噛んで食べるという習慣が身についていない人も少なくないかもしれません。また、子供の頃は身についていても、成人して時間に追われるようになると噛む回数を気にしなくなったということもあるでしょう。

噛まない癖がついてしまっている場合は、意識して一口、一口噛まないといけませんが、その回数はどの程度でしょう。
基本的には、一口で30回。一食で1500回程度噛むのがいいそうです。始めはこの回数が無理でも、とにかく意識して回数を増やすようにしてみましょう。

ちなみに、よく噛むことはダイエットや食べ過ぎ予防にも効果的です。噛むことで満腹感が得られるので、しっかり噛めば少ない量で満足できるようになるからです。尚、柔らかい物を噛み続けるのは大変なので、噛まないと食べられないようなものを選ぶのがいいでしょう。

するめ、ゴボウ、レンコン、大豆、ナッツ類、煮干し、ガムなどがいいと思います。

★皆さんは『ハチマルニイマル運動』というものをご存知でしょうか？

ハチマルニイマル運動（8020運動）とは、『80歳になった時、天然歯（自分の歯）が20本以上あるようにしましょう！』ということなんです。
何故なら、高齢になっても自分の歯で食事が出来る、歯が残っているということが健康で長寿になるための秘訣でもあるからです。

1989年に始まったハチマルニイマル運動ですが、これは初め、当時の厚生省と日本医師会が推進していたものでした。
それが愛知県で始まり、やがて徐々に全国に広まっていったのです。ちなみに、何故20本残すということになるのかというと、『食事をする時に最低20本の歯が必要である』と日本歯科医師会が発表しているからです。

尚、これは口内に虫歯、歯周病などの問題が起きてから対応していたのでは達成できない目標とも考えられています。つまり、重要なのは子供の頃から健康な歯や歯茎を維持すること、虫歯や歯周病などを予防することだと言っているわけです。セルフケアの習慣を身につけることで、少しでも天然歯が20本残せるように頑張りましょうということなんです。

★口内の健康は身体の健康や寿命に関係があります。

だからこそ、今は口内のケアに注目が集まっているのです。しかし、歯や歯茎の健康というのは、それ以外にも生活の質に影響してきます。
生涯、自分が満足できる食生活が楽しめるかどうかというのは、天然歯がどれだけ残っているかということにかかっているのかもしれません。

生まれた子供が80歳になるまで、歯には大きな節目が何度も訪れます。
乳歯が生えて抜け、次に永久歯が生えます。
やがて成長するにつれて虫歯や歯周病という問題が出てきます。
更に加齢によって歯肉が衰えてきます。

こういった幾つかの節目ごとに、歯の健康というものを考えてみるのも重要なことなのかもしれません。
幼い頃から口内健康の重要さを自覚することが、豊かな人生を送ることになるのではないでしょうか。

歯の定期健診＆クリーニング、大切です。受けてくださいね！
ずっと元気で長生き、目指しましょうね?。