入れ歯、ブリッジ、インプラントは、何年もつのか?
インプラントは『第二の永久歯』とも呼ばれている人口歯であり、従来の入れ歯やブリッジよりも優れた審美性を誇るものでもあります。
自分の歯(天然歯)であれば、虫歯や歯周病にならない限り、酸素と栄養を神経から供給されるため生涯、使い続けることができます。
では、インプラントの耐用年数はどの程度なのでしょうか?
従来の入れ歯やブリッジといった人口歯と合わせて記しましょう。
尚、利便性、耐久性、審美性などを総合的に考慮すると、従来の人工歯よりもインプラントが優れていると思いますが、それもメンテナンスを怠らずにプラークコントロールができてのことです。
治療後は何も努力をしなくてもいいというわけではないので注意が必要です。
【インプラントの寿命について】
先ず、インプラントは平均して10年後に約90%が残存しているというデータがあります。臨床によっては30?50年も維持されているという報告もあるくらいです。
『インプラントをダメにしてしまう理由』
◆インプラント周囲炎
インプラントも天然歯と同じように細菌感染することがあります。
これはプラークコントロールが上手くいっていないせいであり、それが理由でインプラント周囲炎を起こしてしまうのです。
問題なのは自覚症状が殆どないことです。
症状が進むと歯肉から出血するようになり、歯肉が腫れてきて、インプラントがグラグラするようになってしまいます。
そして、ポロッと取れてしまうということになるので要注意です。
◆インプラント本体、及びネジの破損
稀なケースではありますが、インプラントが歯折することがあります。
他にも、インプラントと人口歯を連結しているアバットメントのネジの緩みや破損といったことも起こる可能性があります。
【入れ歯の寿命について】
入れ歯は3?5年程度で再治療を行う必要が出て来ると考えられています。
『入れ歯をダメにする理由』
◆入れ歯が損耗する
入れ歯を使用し続けることにより、床が破損したり、噛み合せ部分がすり減ったりしてしまいます。
◆歯茎、顎の骨が変化する
加齢などの理由から歯茎、顎の骨といった部分が痩せてきてしまいます。
そうなると入れ歯が合わないということになってしまうのです。
【ブリッジの寿命について】
セルフケアや歯科医院へ来院してのケアを怠らなければ、10年以上使用し続けられる可能性が高いと考えられています。
『ブリッジをダメにする理由』
◆虫歯、歯周病
虫歯、歯周病といった口内の症状は土台の歯に悪影響を与えることがあります。
そうなると、ブリッジを存続させることが困難になってしまいます。
■インプラント治療を受けた人の意見
以前は入れ歯やブリッジといった選択肢が主流でしたが、今ではインプラント治療を受ける人も増加してきました。
インプラントは、顎の骨に土台を埋め込み、その上に歯を固定する方法のため、天然歯(自分の歯)とあまり変わらない見た目や強度になるのが利点です。
しっかり物が噛めるため、食事にそれほど困ることもないと思います。
また、インプラントはチタン製であるため、機能は半永久的に保持されます。
10年後の保持率も95%と高く、虫歯にもなりません。
ただ、デメリットがないわけでもありません。
先ず、保持のためには毎日の歯磨きをおろそかにしないといったセルフケアや、定期的に歯科医で歯垢除去のクリーニングをしてもらうなどの専門によるメンテナンスも必要です。
これは、インプラントが虫歯になることはなくても歯周病になる可能性はあるからです。
これらのケアをおろそかにすると、骨がやせてインプラントが抜けてしまうということもありますので、治療すれば後は何も努力しなくていいということではありません。
また、健康保険が適用され難いため、1本で30?50万円程度の費用がかかるのも難点でしょう。ここでは少しですが、インプラント治療を受けた人の意見を記しましょう。
◆「インプラントは施術が必要なので不安がありましたが、時間はかからず、思っていたよりも痛くなかったことに驚きました」
◆「施術の前にちゃんとした説明を受けることができたことで、施術に不安がありませんでした」
◆「入れ歯のように取り外す必要がなく、違和感や異物感もないので快適に過ごしています」
◆「自分の歯と変わらない感覚で噛めるし、硬いものを気にする必要もないので食事が楽しくなりました」
◆「インプラントは味覚を損なうことがないので、食べる楽しみが戻ってきた感じがします」
◆「見た目が綺麗なので人と話しても気にすることがなく、会話を楽しめます」
◆「入れ歯で悩んでいましたが、インプラントにして何の不満もなくなりました。満足の生活をおくっています」
◆「インプラントにして、人生が楽しくなりました」
インプラントは、口内の健康は日常生活にも大きく関わるものなので、治療したことを良かったと思う人が多いようです。